実写版かぐや様を見ました

はじめに

初めてブログを書きます。

表題の通り、映画『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』を見てきました。最近友人の映画鑑賞ブログ記事をよく目にするので私もやってみようと思います。

かぐや様は告らせたいという作品については、原作コミックは未読、2019年冬クールに放映されていたTVアニメは視聴済みで、結構面白かったという印象でした。漫画原作の実写映画とあって若干の地雷臭は感じつつも主演2人の顔の良さを信じて映画館に足を運びました。

映画を見終わった感想ですが、決していい映画ではなかったです。ただし良いシーンも良い要素もあったし面白い部分もありました。悪い部分がそれを上回ってる感じです。たのしかった。

感想

映画とTVアニメ版のネタバレを含むので気になる方はご遠慮ください。

 

 

ネタバレ防止のための空白

 

 

以下適当に書いていきます。

俳優

主演の平野紫耀さんと橋本環奈さんの顔が良いです。本当に良い。

一方声が微妙でした。これは多分先にアニメを見てしまったことと、私が現実のアイドルに疎いことの弊害なのですが、主演のお二人はどちらもハスキーめな声をしていて、割と壊滅的にキャラクターのイメージと違いました。

また、この作品の特性上モノローグが多く台詞も多いのですが、実際の演技と比べて声だけの演技には違和感がありました。なんならこの映画でこの要素が一番キツかったです。もう声優さんの領分なんですかね。

ただ2時間も見ていれば慣れますし、テンションが上がってるシーンの平野さんの声なんかは良かったです。普通にかっこいい。

藤原書記はノーコメントです。

石上会計はよくわかりません。悪くはなかったと思います。

シナリオ・構成

構成はざっくり前半90分(以下前半)でTVアニメ版と同じくらいまでのエピソードをピックアップして切り貼り。後半30分(以下後半)は多分映画オリジナルのエピソード。時間は体感です。

前半は結構好きでした。

かぐや様は季節等の大きな時間の流れと各話での人間関係の機微を引き継ぎつつも基本的には1話完結というスタイルだと理解していて2時間映画に落とし込むのは難しいと思っていたのですが、それが意外ときれいにまとまっていたと思います。

映画チケットの話(この映画では色々あって一緒に映画を見に行った)が花火大会に参加NG出される理由になっていたり、「チンチン」の話で会長に「変態!」って言われたのが体調不良の原因になってお見舞いの話につながったり、実際のところかなり無理矢理なこじつけではあるのですが、ただのシーンの切り貼りではなくて1本の映画としての流れを作ろうとしている気概を感じて好感が持てました。

ちょいちょい改変されていた部分に関しても「アニメ版の劣化にはなっているけど映画だけを見ればまあ」といった感想です。花火大会に行くために結構ノリノリで自分から脱走するかぐや様とか見られますけど、まあ。

総じてアニメの良さを削ぎつつも悪くない映画としてまとまっていた印象を受けました。

後半の話をします。

生徒会解散の日、生徒会メンバーとお別れしなければならないストレスから倒れてしまうかぐや様。生徒会メンバーはかぐや様のお母さんが心臓病で亡くなっていることを知らされる。もしかしてかぐや様も……?テレビで見たんだけど心臓病にはストレスが良くないんだという。もう一度同じメンバーで生徒会をやりたいかぐや様とかぐや様に生徒会の仕事でストレスを与えたくない会長のすれ違いの生徒会長選挙が始まる。というのがあらすじ。

全体を通してキャラクターの魅力を損なうようなキャラ崩壊、サムい悪ふざけが随所に見られるアトラクションでした。

かぐや様のキャラが全体的に壊れています。

生徒を集めてミクコスで踊ってたりとか、演説を聞きに来てくれた生徒に現金を配ったりとかします。誰だお前。

話の流れが本当にハチャメチャです。

生徒会長選挙の最終演説会の前、かぐや様は会長と藤原書記が密会していると知らされます。そしていかがわしいことをしていると。藤原書記はかぐや様の応援演説者だったのでかぐや様は会長と藤原書記に失望し憎悪に燃えます。多分燃えてた。

実際にはこれは誤解で、会長と藤原書記はソーラン節の特訓をしています。ソーラン節はストレス解消に効くのだそうです。

最終演説会で、かぐや様は「会長と藤原書記が密会していかがわしいことをしている!」と暴露するのですが、

かぐや様「この1年間会長を信じてついてきたのに騙された!」

会長「誤解だ!ソーラン節の特訓をしていた!四宮の体調を思って……」

(ソーラン節を踊ったら誤解が解ける)

かぐや様「会長は完璧な人です!会長にふさわしいのは白銀御行です!」

みたいなことが10分くらいの間に起こります。

さっきまで恨んでた相手をそこまで褒められますかね。情緒不安定か。

ただ良いシーンがないわけではなくて、誤解が解けた後はお互いの魅力を認めあって「相手の方が生徒会長にふさわしい!」と演説し合うシーンは良かったし、あって然るべきだと思いました。直前の暴露とかの記憶を飛ばせばパーフェクトです。

悪ふざけに関しては次に書きます。

佐藤二朗

悪ふざけ担当はほとんど佐藤二朗さんだったのではないでしょうか。

TVアニメ版でも度々ナレーションが入っていたと思うのですが、この映画のナレーションは佐藤二朗さんが担当されています。

冒頭のナレーションは無難だったのですが、夏休みの描写で海と水着の映像を流しながらただのエロ親父と化していたナレーションにはちょっと引きました。

後半では倒れたかぐや様の担当医としても登場しますが、唐突に情熱大陸パロをやったりソーラン節を踊ったりと全体的に不快でした。

一番不快だったのは、生徒会長に当選した会長のもとにあらわれて「この映画のナレーションを努めている○○だ……」みたいなことを言い出したシーンですね。久しぶりに純粋なサムいギャグとしてのメタ発言が聞けて最高でした。最近はなんだかんだで伏線だったりしますからね。

その他

映像とか音声とかに違和感があったり安っぽかった気もしますがあんまり正確に覚えてないのでもう良いです。

さいごに

前半はアニメには劣るもののそう悪くはなかったですし、後半も適度に記憶を飛ばしながら見れば悪くないシーンがありました。かぐや様に特に強い思い入れがなく、現実の美男美女が見たい方は劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか。

もしアニメ未視聴で映画にも興味があるのなら映画を先に見ることをおすすめします。ちなみにコレを書きながらTVアニメの最終回を見直してたんですがめちゃめちゃ面白かったです。