2021年7月
映画
ゴジラvsコング
ハリウッドゴジラの最新作。観てよかった。面白かった。
相変わらずシナリオは下らなかったが、前作のKoMと比較してB級映画としてちゃんとまとまっていた印象。個人的には陰謀論者のYouTuberとそれに傾倒する学生というあからさまな愚か者陣営がいたのに、そこはあくまでアクセントとして他で物語を進めていたところがかなり良かったと思う。その陣営にツッコミ要員のオタクがいたのもストレスなく観られた要因になっていた。
最初と最後にコングのモーニングルーティーンを挟む映画があるか?エヴァ2号機。無人戦闘機爆弾。死ぬために出てきたキャラが全部死んだ。レンセリザワの扱いに笑った。メカゴジラめちゃめちゃかっこいい。光る!鳴る!DXコングの斧。仮面ライダーオーズの最終回。コングが愛らしくなってきた。
100日間生きたワニ
クソ映画を観るつもりで1900円払ったが、この企画から出てくるものとしては大正解の映画だったと思う。前半は原作のダイジェストで後半はワニが死んでから100日後からの話。新キャラのカエルとの関係の中でワニの喪失から立ち直っていく。60分で丁度いい。
後半で好きなシーンが2つ。思い出のバスケコートで上司が「死んでもやれよ!」的なことを言っているのを黙って見ているモグラのシーンと、ネズミがカエルを見ている最後のシーン。モグラは上司にキレないしネズミはカエルにワニの姿を重ねない。残された人たちには続いていく生活があって、新しい人間関係の中で親しい人の死と折り合いをつけていく様子が描かれていた。原作と真摯に向き合った結果なのでは?
あと中村倫也の演技が良かったです。
竜とそばかすの姫
細田守監督の新作。細田守映画には苦手意識があったんだけど、観ずに苦手というには勿体ないくらい順当に面白い。頑張って自分で立って、自分を変える物語は結局面白いのだ。
幼馴染の忍くんと親友のヒロちゃんの対比が良かった。基本的にどちらも主人公のすずのことを気にかけているんだけど、「傷ついてほしくない、無理してほしくない」というスタンスのヒロちゃんと、「見守っているから辛くても頑張れ」というスタンスの忍くん。後者が選ばれるのは映画の展開上そうという気もするけど最近のトレンドも感じる。
人間や現代社会を露悪的に描くのに容赦がない。ヒロちゃんもそういう大衆の一部だという演出が辛い。使い古されたメッセージではあるけど、こういう社会を形成しているのは極悪人というわけではないということか。そもそも嫌な感じの正義集団が善とか悪とか言うので善悪の概念が曖昧になっている。彼らの元からスポンサーが離れていくシーンも権力の凋落というよりはもっと上のレイヤーの醜さを表しているように感じた。芸能人が炎上した時みたいな。
あと、これは純粋な読解力不足案件みたいで辛いんだけど、舞台が限界集落だったのはなぜだったんだろう。最後に高知から東京に飛んでいくための舞台装置以上の意味があったんだろうか。結構限界さが描写されてた気がする気がするけど、それだけのための舞台として田舎を突かれたんだとしたらあまり良い気はしないな。
Fate/Grand Order -冠位時間神殿ソロモン-
終局特異点の映画。面白かった。終局特異点って面白かったですよね。それです。
個人的に評価したいのはちゃんとマシュとドクターの話をする映画でありながら、藤丸くんが邪魔をしないだけじゃなくいい味を出していたところ。これは原作からそうだったかもしれないんだけど、行動原理を「自分しかいないから必死でやる」に一貫させていて、それをカルデアの境遇に重ねているところとかお洒落だったんじゃない。
想像より良い出来だったので言いたいこともいくつかある。
- 前半のジャンヌの口上のシーンだけでも作画に力を入れてほしかった
- サーヴァントが全然喋らんシーンに予算とスケジュールの限界を感じる
- 藤丸立香お前だけは生存を諦めるな
TVアニメ
魔王学院の不適合者 ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~
あらすじはタイトルの通り。美味しいジャンクフード。
決め台詞とか処刑用BGMとか、そういうお約束の展開は安心感があって良い。本当にストレスなく見られるアニメだった。
ゲーム
ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD
Wii時代にやらなかったので。面白かったし、ゼルダ史としてこのシナリオが読めたのは良かった。ゼルダが可愛い。
一方でゲーム全体としてはあんまり好きじゃないかもしれない。序盤は順当に面白かったが、後半に差し掛かるに従って特に移動とかの面で作業感が強くなる。スーパーマリオギャラクシーをやった時と似たような感想で、面白いものにアクセスするために継続的な作業を要求される感じがイマイチかも。
本
プロとしてのOracleアーキテクチャ入門 第2版
本当に初学者なので要素ごとの関連を示す図表が多めでありがたかった。アーキテクチャの基礎が分かる良い本だったと思う。
副次的にではあるけどずっとなあなあでやってきたトランザクションに関する理解が得られた。やっとSpringのトランザクション管理のドキュメントを読んで理解できそう。
マルチテナント周りの話がほとんどなかったのが残念。レビューを見る限りではここまで触れられてないとは分からなかった。とはいえOracleのリリースコメントとかなんとなく読めそうな感じにはなっているので一旦はこれで良いかもしれない。
UIデザインの教科書[新版] マルチデバイス時代のインターフェース設計
インタラクションコストという概念を得たのが収穫。「インタラクションコストを下げる」とは「簡単に操作出来るようにする」と言っているだけではあるんだけど、個人的にはそれが具体的に言語化されていることに意味があった。PC、モバイル端末、TVの各デバイスの特性と、特性に対して適切な画面の作り方が説明されていてわかりやすい。デザインは本業ではないけど、これくらいの知識を持っていると役に立ちそうな感じ。
まとめ
なんか初学者向けの本ばっかり読んでいる気がするので、そろそろ腰を据えて中級者以上向けの本が読めるようになりたい。
2021年4~6月
報告書の類、ためがち。
映画
劇場版名探偵コナン 緋色の弾丸
初めてコナンの映画を劇場で観た。
派手なアクションを劇場で観られたのは良かったんだけど、友達とゲラゲラ笑いながら観たかった気持ちもある。
散々危険を顧みない行動をしておいての「死んでたまるか!」の台詞はとても好き。
Fate/Grand Order 神聖円卓領域キャメロット 後編
面白かった。終始気持ちの良いシーンを連続で投げてくる映画で、ソシャゲシナリオの映像化として正しさを感じた。シーンごとにあまりにもタッチが違ったのも味。
本筋ではなかったと思うけど、サーヴァントに諸行無常をぶつけるとそうなるのか。これはソシャゲでもやったんだっけ。あのシーン好きです。
前編の感想が「出来が悪いわけではないけど見どころもあまりない映画」という感じだったので懲りずに観に行ってよかった。
メッセージ
予告編でずっと気になっていたのでようやく観た。
結論面白かったんだけど、なんとなく思っていたところからは外れてしまったので期待はずれの感がある。言葉が通じないエイリアンと意思の疎通を図るところをもっと丁寧にやってくれるのかと思っていた。前半と後半で別の映画でしたね。
期待はずれとはいえおそらくこの映画でやりたかったんだろうトリックは気持ちよかったのでまあ。原題は"ARRIVAL"だったらしい。"ARRIVAL"だなあ。
TVアニメ
ウマ娘プリティーダービー と Season2
ちょうど前のクールにやっていたSeason2から観た。レースの結果に関してはかなり史実に基づいていてびっくり。じゃあどこをifにするのよ。
ゲーム
ウマ娘 プリティーダービー
アニメ2期を観た結果始めてしまった。ウオッカシナリオのラストがとても好きです。
Opus Magnum
アームの動きを設計して特定の形のエレメントの製造ラインを作るパズルゲーム。うまい説明が出来なかったのでググってほしい。
要はプログラミングなのでパズル自体は愚直な方法でも解けてしまう。解法を最適化するところに気持ちよさがあるゲームだった。
シンプルに錬金術モチーフがお洒落でよい。
Getting Over It with Bennett Foddy
いわゆる壺おじ。やってみて分かったけどこれは道化のためのゲームではない。
反復練習による上達という成功体験を与えてくれる最高のゲームだった。ここ数年の私に必要だったもの。
もうちょっとでクリアできそう。
まとめ
流石に3ヶ月もあったのでもうちょっと色々やっていたはずだけど忘れた。
感想はなるはやで出力しておきたい。
2021年3月
3月の月報です。
ちょっとですが最近公開の映画(『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』『モンスターハンター』)の感想がいます。
映画
日本のいちばん長い日
胃と腹が痛い。
戦前は皇居を宮城と呼んでいたことを初めて知った。唐突に宮城県の話をしていると思った。そんな訳ないだろ。教養が足りない。
シン・ジョーズ
原題は『ATOMIC SHARK』というらしい。すべてがふざけているのでこの邦題は嫌いじゃない。
流行り物とか王道の映画とか、そういったものすべてをおちょくって馬鹿にしていることはわかる。本当に面白くなかった。
シン・エヴァンゲリオン劇場版:||
ちゃんとネタバレ回避できた。
とりあえず設定はいいから何がやりたいのかに絞って観る様に心がけたらちゃんと面白かったんじゃないか。
誘導弾(戦艦)のシーン好き。完全に無人在来線爆弾で味を締めたでしょ。
単にいつもの言語化は難しい案件でもあるんだけどこれに関してはエヴァについてあれこれ言い出すと野暮な感じがするんだよな。シン・ウルトラマンが楽しみ。
モンスターハンター
モンハンの実写映画。個人的には加点法で嫌いじゃない。怪獣映画として欲しいところを押さえた映画になっていた。ディアボロスとリオレウスの迫力が凄い。ちゃんとカッコよかった。
リオレウスがこっちの世界にやってきて戦車とか対戦ヘリをシッチャカメッチャカにするシーンはテンションが上がった。
ただ正直これがモンハンの映画化だと言われるとちょっと微妙で、正確にはモンハンのモンスターを使った怪獣映画という感じ。私が怪獣映画好きなので普通に楽しめたところはある。終盤はこのまま都市で暴れまわってくれと思ってしまった。映画の画にならないんだろうと思うけど、モンハンというなら巨大モンスター相手に大剣で切りかかっているのがもっと観たかったという気持ちはあるよ。
実は本当に楽しみにしていたのに事前の評価が低くてがっかりしていたんだけど、それを覆すくらいには楽しめたので満足。
1917 命をかけた伝令
面白いというか終始長回しですげーという気持ちだった。純粋に見るなら2時間で3か4カットしかなかったと思うんだけど実際どうなんだろう。
技術はすごかったんだけど、長回しだとどうしてもカメラの存在を感じちゃうな。
空の青さを知る人よ
この手のあからさまに感動させに来る映画はなにか苦手で避けていたんだけど、公開当時友人たちが絶賛していたのとせっかくAmazon Prime Videoの見放題対象になったので観た。
スレた吉沢亮がいい感じ。前半で優しいしんのとロクでなしの慎之介という対比を提示していたのに対して、後半では前に進んだ慎之介と進めなかったしんのという観点が出てきて両方の好感度が一気に上がって気持ちよかった。おじさんが好きになると嬉しくなっちゃう。
終始姉妹愛で一貫していてきれいな話だった。観ている最中はどう落とすのかわからなかったんだけど、成長してお互いの愛を素直に受け止められる様になったという感じかしら。
あおいちゃんが自分の立場をわきまえているのにすごく今っぽさを感じた。文句も言わずに寄合の準備を手伝ったり、バンドの練習で慎之介にこき下ろされても何も反論しなかったり。苦しい。
本・漫画
誰のためのデザイン?
フロントエンドを触ることもあるし流石に一回デザインの勉強をしておくかと思って買った。年末年始に読むはずだった。
前半は人間は如何にして失敗するかを心理学とかを根拠に説明してくれて、後半はビジネスの文脈でデザインをする時の方法論を教えてくれた。前半は生活のケアレスミスを減らすのとか自分のケアレスミスを許すのに使えそう。後半はそのための組織の作り方とかそういう感じだったので正直現状活かしようがない。
デザインする時の基本を押さえてくれるいい本だったと思う。もうちょっとWebに特化した感じのデザインの本が読みたいかも。
Java言語で学ぶデザインパターン入門
デザインパターン、よく聞く単語だけど勉強したことがなかったので買った。年末年始には読み終わっているはずだった。
使っているJavaのバージョンが古くてめちゃめちゃ冗長なサンプルコードとか乗っているんだけど、今のJavaの機能の根底にあるデザインパターンがわかって面白かった。
いろんなパターンを見たことで機能の分割がちょっとやりやすくなったかも。まだ感覚的なので言語化できるといい。繰り返し何か作るしかないのか。
ゆるキャン△
冬アニメを観ていて気づいたら全巻購入されていた。
ファンタジーなんだけど妙にリアルな距離感が感じられて好き。
この漫画を読んでやりたくなるのはキャンプよりもドライブとかツーリングの類だと思う。
ゲーム
モンスターハンター ライズ
やるなら友人がハマっているうちだと思って買った。まだ上位に到達したところなのでそんなもの。
しかし装備を作るために確率ドロップを狙って周回するゲームだと思うとソシャゲと変わらないな。そういうことは考えない。
まとめ
手持ち無沙汰な時間に積ん読に手を伸ばせる様になったのは偉い。継続できるといいけど特に何を変えた結果でもなく気分なのでどうだろう。
モンハンにすべてを破壊されるかと思いきや友人とやってるとみんな適当なところで切り上げるのでむしろ健全な生活習慣が保たれている。ありがたいことです。
2021年2月
2021年2月の月報です。
映画
清須会議
本能寺の変後の織田家の跡継ぎと領地分配を決めるために開かれた清須会議を描いた三谷幸喜監督の映画。
面白かったが、三谷幸喜監督の他の作品と比べると微妙かも?
高校日本史程度の知識しか持たずに臨んだのでこの映画を楽しむ下地が十分でなかったかもしれない。何なら清須会議の存在はこの映画の予告編か何かで知った。
知識不足でも楽しめる映画だったことは確か。
ラヂオの時間
三谷幸喜監督の映画。大物女優の我儘を発端にしてどんどん脚本が書き換えられながら進んでいくラジオドラマの生放送を描いた映画。
面白かった。リアルとファンタジーの塩梅が良かったという印象。
ハッピーエンドなんだけど問題は何も根本的に解決していなくて、結局は今後も同じことが繰り返されるだろうなという微妙な後味があった。『有頂天ホテル』も然り、ちゃんと観ると三谷幸喜の映画ってこんな雰囲気だったのか。
西村雅彦演じるプロデューサーのセリフに時々見えるラジオドラマに対する情熱が、最後のシーンから考えると本心でもあるんだろうけどそれ以上に自分自身を鼓舞するための言葉だったんだろうと思うと心がキュッとなる。そうやって何年もこの仕事を続けて来たんだろうな。唐沢寿明が映画をやっている間、西村雅彦は仕事をしていたんだよ!これシン・ゴジラでも感じたやつだな。「面白かった」と伝えに来てくれる人がいてくれて本当に良かった。
なんかめちゃめちゃ共感ベースで観てしまった。学生時代に観たらまた違ったんだろうな。
この映画を観る直接のモチベーションはサブカルYouTuberおませちゃんブラザーズの本田さんがおすすめしてたからなので信頼がかなり増した。中盤とラストで2回絶対泣いちゃうのわかる。
HERO(2015)
キムタクの検事ドラマの劇場版。北川景子の方。
軽めの邦画が観たい時はキムタクの映画が丁度いい。例外はある。
軽めの邦画として観たし色々突っ込まなくてもいいかと思っている。たまには勧善懲悪もいいね。
ゲーム
スーパーマリオ オデッセイ
かなり今更だけど、既にストーリーを一通り終えていたところからローカルコインとパワームーンをコンプリートした。
基本的にずっと面白いんだけど最後のステージだけはブチギレながら3日くらいかけてやった。
久しぶりにこういうやりこみ要素をネットなしでやったのでかなり達成感がある。
428 封鎖された渋谷で
10年以上前のスパチュンのサウンドノベル。評価が高いのは知っていたのでいつかのSteamのセールで買って積んでいたのを崩しにかかった形。
このゲームは複数人のシナリオを同時に進めていく中で各人の選択が他のシナリオに影響して展開が変わっていくというシステムで、自分の選択が世界に与える重みを感じられてよかった。ノベルゲームの選択肢にはそういう体験を求めている気がする。
加納ルートと大沢ルートは特に好みのシナリオだった。自分自身を見つめ直して愛を見出す物語、好き。
ボーナスシナリオとか残ってるのでもうちょっとやります。
まとめ
月末にやっていたUnity1Weekに参加しようとして断念した月だった。仕事に丁度メンタルを吹き飛ばされてモチベーションが保てなかった。1週間でできる軽いものでも面白さを信じて手を動かし続けることは難しい。
今月もあんまり映画は観られなかったけど『ラヂオの時間』に出会えたのと『428 封鎖された渋谷で』ができたので結構満足感はある。
エヴァをちゃんと観よう。
2021年1月
はじめに
今年は消費型のオタクなりにちゃんとしようと思っているので毎月読んだ本、漫画なり観た映画なりの感想を書いていこうと思います。
2021年1月の感想です。
漫画
『鬼滅の刃』全巻
全巻一気読みした。
去年の映画を見ていて思っていたことなんだけど、感情に直接的に訴えかけてくるのがうまい。自分の感受性がそちらがわにシフトしてきているというのもあると思うが何度か泣いてしまった。
似たようなフォーマットの繰り返しで話が進んでいくので読みやすかったんだろうか。ジャンプのバトルものはあんまり読んでこなかったんだけど面白かった。
『シネマこんぷれっくす』6巻
ギャグの空気が好みで、紹介されている映画もだいたい見たことないのに最終巻まで読んでしまった。風呂敷をたたむにあたってのギャグとシナリオの塩梅がちょうど良かった。好きです。
映画
『THE 有頂天ホテル』
三谷幸喜監督の映画でまだ観ていなかったので観た。
全編コミカルな雰囲気ではあるんだけど、登場人物はほとんどの時間嘘つきで不幸せで、最後にちょっと救われる感じ。完全に幸せになれるというより少しだけ前進して前向きになれる映画で好みだった。
『超高速!参勤交代』
すごく面白そうな映画だと思っていたので観た。
期待していた程ではなかったが良くない邦画を全体的に高水準で作ったという感じがして、そういう映画にあるような嫌悪感はなかった。普通に面白くはあった。
好みとしてはコメディにちゃんと振ってくれた方が嬉しかったかも。
まとめ
ぼーっとしていたら1月が終わっていました。最近はずっとYouTubeで匿名ラジオを聞いています。コンテンツと向き合う体力を保っていられなかったのが残念です。
今月の反省
- 読んだもの観たものが少ない。
- 感想を直後に書かなかったので多分色々忘れている。
- 年末年始に本を読もうとしたがまとまった文章を読むのが苦手になっている。
来月の目標
- 映画館で映画を観たい。
- なるたけ早めに感想を書く。
- 継続して本を読む。目を滑らせない様に。
実写版かぐや様を見ました
はじめに
初めてブログを書きます。
表題の通り、映画『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』を見てきました。最近友人の映画鑑賞ブログ記事をよく目にするので私もやってみようと思います。
かぐや様は告らせたいという作品については、原作コミックは未読、2019年冬クールに放映されていたTVアニメは視聴済みで、結構面白かったという印象でした。漫画原作の実写映画とあって若干の地雷臭は感じつつも主演2人の顔の良さを信じて映画館に足を運びました。
映画を見終わった感想ですが、決していい映画ではなかったです。ただし良いシーンも良い要素もあったし面白い部分もありました。悪い部分がそれを上回ってる感じです。たのしかった。
感想
映画とTVアニメ版のネタバレを含むので気になる方はご遠慮ください。
ネタバレ防止のための空白
以下適当に書いていきます。
俳優
主演の平野紫耀さんと橋本環奈さんの顔が良いです。本当に良い。
一方声が微妙でした。これは多分先にアニメを見てしまったことと、私が現実のアイドルに疎いことの弊害なのですが、主演のお二人はどちらもハスキーめな声をしていて、割と壊滅的にキャラクターのイメージと違いました。
また、この作品の特性上モノローグが多く台詞も多いのですが、実際の演技と比べて声だけの演技には違和感がありました。なんならこの映画でこの要素が一番キツかったです。もう声優さんの領分なんですかね。
ただ2時間も見ていれば慣れますし、テンションが上がってるシーンの平野さんの声なんかは良かったです。普通にかっこいい。
藤原書記はノーコメントです。
石上会計はよくわかりません。悪くはなかったと思います。
シナリオ・構成
構成はざっくり前半90分(以下前半)でTVアニメ版と同じくらいまでのエピソードをピックアップして切り貼り。後半30分(以下後半)は多分映画オリジナルのエピソード。時間は体感です。
前半は結構好きでした。
かぐや様は季節等の大きな時間の流れと各話での人間関係の機微を引き継ぎつつも基本的には1話完結というスタイルだと理解していて2時間映画に落とし込むのは難しいと思っていたのですが、それが意外ときれいにまとまっていたと思います。
映画チケットの話(この映画では色々あって一緒に映画を見に行った)が花火大会に参加NG出される理由になっていたり、「チンチン」の話で会長に「変態!」って言われたのが体調不良の原因になってお見舞いの話につながったり、実際のところかなり無理矢理なこじつけではあるのですが、ただのシーンの切り貼りではなくて1本の映画としての流れを作ろうとしている気概を感じて好感が持てました。
ちょいちょい改変されていた部分に関しても「アニメ版の劣化にはなっているけど映画だけを見ればまあ」といった感想です。花火大会に行くために結構ノリノリで自分から脱走するかぐや様とか見られますけど、まあ。
総じてアニメの良さを削ぎつつも悪くない映画としてまとまっていた印象を受けました。
後半の話をします。
生徒会解散の日、生徒会メンバーとお別れしなければならないストレスから倒れてしまうかぐや様。生徒会メンバーはかぐや様のお母さんが心臓病で亡くなっていることを知らされる。もしかしてかぐや様も……?テレビで見たんだけど心臓病にはストレスが良くないんだという。もう一度同じメンバーで生徒会をやりたいかぐや様とかぐや様に生徒会の仕事でストレスを与えたくない会長のすれ違いの生徒会長選挙が始まる。というのがあらすじ。
全体を通してキャラクターの魅力を損なうようなキャラ崩壊、サムい悪ふざけが随所に見られるアトラクションでした。
かぐや様のキャラが全体的に壊れています。
生徒を集めてミクコスで踊ってたりとか、演説を聞きに来てくれた生徒に現金を配ったりとかします。誰だお前。
話の流れが本当にハチャメチャです。
生徒会長選挙の最終演説会の前、かぐや様は会長と藤原書記が密会していると知らされます。そしていかがわしいことをしていると。藤原書記はかぐや様の応援演説者だったのでかぐや様は会長と藤原書記に失望し憎悪に燃えます。多分燃えてた。
実際にはこれは誤解で、会長と藤原書記はソーラン節の特訓をしています。ソーラン節はストレス解消に効くのだそうです。
最終演説会で、かぐや様は「会長と藤原書記が密会していかがわしいことをしている!」と暴露するのですが、
かぐや様「この1年間会長を信じてついてきたのに騙された!」
会長「誤解だ!ソーラン節の特訓をしていた!四宮の体調を思って……」
(ソーラン節を踊ったら誤解が解ける)
かぐや様「会長は完璧な人です!会長にふさわしいのは白銀御行です!」
みたいなことが10分くらいの間に起こります。
さっきまで恨んでた相手をそこまで褒められますかね。情緒不安定か。
ただ良いシーンがないわけではなくて、誤解が解けた後はお互いの魅力を認めあって「相手の方が生徒会長にふさわしい!」と演説し合うシーンは良かったし、あって然るべきだと思いました。直前の暴露とかの記憶を飛ばせばパーフェクトです。
悪ふざけに関しては次に書きます。
佐藤二朗
悪ふざけ担当はほとんど佐藤二朗さんだったのではないでしょうか。
TVアニメ版でも度々ナレーションが入っていたと思うのですが、この映画のナレーションは佐藤二朗さんが担当されています。
冒頭のナレーションは無難だったのですが、夏休みの描写で海と水着の映像を流しながらただのエロ親父と化していたナレーションにはちょっと引きました。
後半では倒れたかぐや様の担当医としても登場しますが、唐突に情熱大陸パロをやったりソーラン節を踊ったりと全体的に不快でした。
一番不快だったのは、生徒会長に当選した会長のもとにあらわれて「この映画のナレーションを努めている○○だ……」みたいなことを言い出したシーンですね。久しぶりに純粋なサムいギャグとしてのメタ発言が聞けて最高でした。最近はなんだかんだで伏線だったりしますからね。
その他
映像とか音声とかに違和感があったり安っぽかった気もしますがあんまり正確に覚えてないのでもう良いです。
さいごに
前半はアニメには劣るもののそう悪くはなかったですし、後半も適度に記憶を飛ばしながら見れば悪くないシーンがありました。かぐや様に特に強い思い入れがなく、現実の美男美女が見たい方は劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか。
もしアニメ未視聴で映画にも興味があるのなら映画を先に見ることをおすすめします。ちなみにコレを書きながらTVアニメの最終回を見直してたんですがめちゃめちゃ面白かったです。